Dr.岩本イズム

長期的な健康のために命を守る歯の真実

ここでしか知れない本当の歯のはなし

歯ぎしりの原因と改善する治療とは?夜中の歯ぎしりは、お口の危険信号です

歯ぎしりとは?

眠っている間にで気づかないまま、キリキリ、キーキーというすごい音で、上下の歯を強く擦り合わせるを指します。それが毎晩のように繰り返されることを朝起きたときに顎や顔の筋肉に疲労感を感じることもあります。この症状を「歯ぎしり」と言い、専門的に“ブラキシズム(口腔内悪習慣)”と呼ばれるれっきとした病気です。

以前はもっぱらメンタル面の原因によって引き起こされると考えられてきました。 要は、仕事や学校生活、人間関係などで、何らかのストレスをかかえていると、それが引き金になって睡眠中に上下の歯をすり合わせたり、思いきり食いしばったりするというのですが、それは正しい答えではありません。

それに対し、食いしばりは、上下の歯を強く噛みしめる行動を指します。これは、日中のストレスや集中しているときに発生することが多いですが、夜間にも見られる。この症状を「食いしばり」と言い、専門的には”クレンチングと呼ばれています。

歯ぎしりと食いしばりの違いとは

歯ぎしりと食いしばりの違いとは、歯ぎしりは「擦り合わせる」動作で、食いしばりは「強く噛みしめる」動作であり、歯ぎしりは主に夜間に発生し、食いしばりは日中にも起こることがある。このような違いが挙げられます。

 

歯ぎしりの原因とその影響

では、歯ぎしりの本当の原因はどこにあるでしょうか?
その歯ぎしりの原因のほとんどが9割以上が噛み合わせの不具合、不正咬合によるものと考えて間違いはないでしょう。

歯ぎしりの原因は、噛み合わせの不具合にある――逆にいえば、歯ぎしりがある場合は噛み合わせに何らかの不具合が起こっているという、何よりの証拠です。

歯ぎしりは、マウスピースで治らない?

歯科医院によっては、歯ぎしり予防のための専用マウスピースをすすめることもあるようですが、それでは根本の原因である噛み合わせの治療には役に立たず、ほとんど意味がありません。

歯ぎしりといえば精神的なストレス、という誤った診断がまかり通ってきたのは、そもそも日本に、噛み合わせの正しい理論を知っている歯科医師が圧倒的に不足しているのが原因でした。 そのため、治療自体も見当違いなものになりがちなまま、夜ごとのキリキリ、キーキーは少しも改善せず、やがてさまざまな部分に影響が出てくるようになります。

具体的には、ますます噛み合わせが悪くなって、顎の関節に激痛を感じたり、歯の表面が削られてすり減ったり、ヒビが入ってしまったり、グラグラになって細菌に侵されるリスクの増えた歯は歯周病を起こすことも珍しくありません、 ほかにも、以前のブログで書いたように慢性的な頭痛や肩こりが起こるようになり、バランスの崩れから代謝の悪くなった体はやせにくくなって、美容の面にまで悪い影響が出てくるようになります(美容面では、毎夜の歯ぎしりでエラの部分に不自然に筋肉がつく、という傾向もみられるようです)。

 

歯ぎしりが原因で起こる症状

噛み合わせの不具合からくるストレスを改善しようと、無意識に起こる歯ぎしり。
それだけに、患者様ご本人はそれが起こっていることになかなか気づかないのも、困った点です。 多いのは、一緒に寝ているご家族がお気づきになるというケースですが、おひとりで寝られている場合は、それもままなりません。 そうした場合、目安になるのが以下のチェックポイントです。

 

歯ぎしりの症状は以下の内容となります。

朝起きると、前歯や奥歯が痛い(激しいすり合わせが原因)
奥歯や前歯がすり減っている(激しいすり合わせが原因)
冷たいものや熱いものがしみる(歯の表面がすり減って知覚過敏が起こる)
エラがはってくるなど顔のラインが変わった(顔に不自然な筋肉がつく)
治療のための歯のかぶせものが取れやすくなった(激しいすり合わせが原因)
顎の関節が痛い(噛み合わせの不良と歯ぎしりが原因)
頭痛や肩こりがひどくなった(噛み合わせがますます悪化するため)
気づかないうちに、舌や頬の内側に噛み傷ができる(ひどい歯ぎしりで傷がつく)
歯並びが目に見えて変わってきた(ひどい歯ぎしりで歯の位置まで動く)
口の中で上顎や下顎の骨が出っ張ってきた(上下の歯に強い力がかかるため)

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歯ぎしり・食いしばりの治療は

歯ぎしり・食いしばりの治療には、正しい噛み合わせを作ることであり、それができれば歯ぎしり・食いしばりも自然に解消されます。 ただし、噛み合わせの治療については、正しい理論を持った専門の歯科医師でなければできません。

 

●当院の噛み合わせ治療の基本理論

噛み合わせ治療における基本理論して、「歯を治療する起点とはまず正しい顎のポジション(位置)にいること」です。顎がずれた位置で噛み合わせ上下を作っても、毎回毎回噛むたびにアゴがずれてしまい、それは非常に大きな問題が起こってきます。

(問題その1)
・歯にかかる力のバランスが取れてないために、ある一定の歯だけ強く当たる場合があり、その結果歯が割れたり、歯が抜けたりする。

(問題その2)
・顎がずれることにより、顎関節症が発症する。あごの関節に強い負担がかり、顎の関節の変形や痛み出てくる。

(問題その3)
・常に顎がずれてることによって、人間の神経系に影響を及ぼすことで、自律神経や失調、常に慢性的な神経系の問題が引き起こされ、頭痛や不定愁訴など、多種にわたる問題が引き起こされる。
また、顎がずれることによる筋肉のハリ、筋肉の収縮のスイッチがオンになっている状態が続くことで、肩こり、頭痛、やあ顔の歪み、ひいては、背骨全身への歪みに繋がっていきます。

 

歯を治療する起点とはまず正しい顎のポジション(位置)にいること

まず、顎をその人とって正しい位置(中心位)。
顎の関節の中心の位置に、あごの関節を座らせて(シーティング)、その位置で歯の治療を開始することがとても重要なのです。
患者様には、そうした歯科医師であるか否かをしっかり見極めていただきたいと思います。

 

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毎晩、寝ているうちに歯ぎしりをしている可能性が少なくありません。 また、最近はスマートフォンのアプリにも睡眠中の音を録音できるものがいろいろと出ており、これを使ってご自分で確認するというのも有効といえるでしょう。

画像をクリックするとアプリダウンロードページへ移動します

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歯ぎしりについてのまとめ

以前のブログでも書いたように、私たちの噛み合わせというのはじつに精巧にできていて、生まれつき、あるいは歯周病などによりそのハーモニーが崩れると、患者様ご本人は気づかないまま、口の中には大きなストレスがかかってきます。

歯並びというのは、もともとは上下左右どこにもすき間ができず、ピタリと噛みあうようにできているのですが、それが一カ所でもズレると、連鎖的にすべての歯の噛み合わせに影響が出てしまうのです。

そうなると、自分自身では気づかないまま、常に歯と歯が正しく噛みあわない状態になり、そのせいで顎の骨の位置までズレてくる――たとえるなら、寝ているときも起きているときも、目に見えないサルグツワをかまされたような状態がずっと続くことになります。

歯ぎしりというのは、これを少しでも解消しようと、無意識のうちに歯と歯をこすり合わせる反応であり、問題は「メンタルではなくデンタルにある」のです。

 

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