Dr.岩本イズム

長期的な健康のために命を守る歯の真実

ここでしか知れない本当の歯のはなし

インプラント、それともブリッジ?

歯が失われたときには、インプラント・ブリッジ・義歯(入れ歯)の3つの対処法があります

不幸にしてご自分の歯を失ってしまった場合、たとえ1本でも放っておくと、口内の状態はどんどん悪くなり、連鎖的に周囲の歯もどんどん抜けていってしまう。これは、以前の「噛み合わせ」のブログでもお話をいたしました。

 

では、これを補うためにはどうすればいいのでしょうか?

その選択肢は大きく分けて――

●インプラント

●ブリッジ

●義歯(入れ歯)

という3つがあり、このうちのいずれかによって治療をすることになるわけですが、どれを選ぶかについては治療する歯科医師の“診断力”が大きく影響してきます。

 

インプラントについては、これまでにもさまざまな角度からご説明をしてきましたので、ここではブリッジと義歯について簡単にその仕組みをご説明しておきましょう。

インプラントとブリッジどちらを選ぶべき?(インプラント)

インプラント

 

ブリッジというのは、歯が1~2本抜けてしまい、その前後に残っている歯がある場合に行われる治療法で、残った前後の歯を削って土台とし、中間の抜けた歯の部分にダミーの歯を連結してかぶせる治療法です。
前後の歯を支えに3~4本ほどをかぶせるかたちが、ちょうど橋(ブリッジ)のようであることから、この呼び名がつきました。

インプラントとブリッジどちらを選ぶべき?(ブリッジ)

ブリッジ

 

一方、義歯はいわゆる「入れ歯」のことで、歯の失われた歯茎の上にのせ、残っている前後の歯に装着します。

義歯には大きく分けて「部分入れ歯」と「総入れ歯」の2種類がありますが、治療例の多いのはやはり「部分入れ歯」です。「部分入れ歯」の装着の方法としては、残った前後の歯に金属のバネを引っかけて固定するのが一般的ですが、口を大きく開けるとバネの部分がどうしても目立つほか、金属アレルギーの方には使えないため、バネを使わずに歯茎にフィットさせる形式のもの(自費治療)を選ぶこともできます。

 

インプラントとブリッジどちらを選ぶべき?(入れ歯)

入れ歯

 

インプラント、ブリッジ、義歯、それぞれの長所(メリット)と短所(デメリット)は?

これら3つの治療法にはそれぞれメリットとデメリットがあり、治療後の状態をはじめ、費用や治療期間などを考え合わせたうえ、患者様のご要望にそった治療を行うことになります。

まず、義歯のメリットですが、これは治療の手軽さという点が一番で、期間が比較的短く、手術もしないですみ、一部を除き健康保険の範囲内で対応が可能です。
また、失われた歯の本数が多い場合は、総入れ歯という選択肢もあり得ます。ただ、手軽な分、治療効果の面ではデメリットが多く、噛む力が弱くて(インプラントの20%程度)硬い食べ物が食べにくいうえ、ずれやすいせいで食べ物のカスがつまったり、いちいち取りはずしての洗浄などメンテナンスが面倒なこともあって、患者様の満足度はけっして高くないのが正直なところです。
費用の面でも本数が多ければ当然負担が大きくなりますし、お口の健康をしっかり取り戻すという意味から、私どもでは積極的におすすめしておりません。

 

では、インプラントとブリッジについては、どうでしょうか?
ブリッジによる治療のメリットは、前後の歯に固定されているため、義歯に比べてずっと安定感があり、噛む力も強くなるという点。 治療期間も1~2カ月とインプラントの数カ月~半年に比べれば短く、価格面では一部に健康保険の適用もあり、比較的お手頃なのもうれしいところです(当院のインプラントの料金)。ただし、治療にはどうしても前後の健康な歯を削らねばならないこと、インプラントに比べ噛む力が多少弱い(60%程度)こと、寿命が5~10年ということなど、デメリットももちろんあります。とはいえ、歯が次々に失われるリスクや、そのたびにインプラント治療を行う時間とお金のことを考えれば、十分に検討すべき選択肢ではないでしょうか。

 

一方、インプラントについては、顎の骨に埋め込んだインプラント体に人工の歯を装着するため、まさに“第二の永久歯”ともいうべき強度と安定感があり、健康な歯と同様の力でしっかりと噛めるのが一番のメリットです。ブリッジと違い、前後の歯に負担がかかることもなく、メンテナンスも容易で、正しい治療であれば寿命も半永久的にもつなど、患者様の満足度も非常に高いといえるでしょう。ただ、その性質上、どうしても手術をする必要がある点、治療期間が比較的長い点、健康保険の適用がなく費用がかかる点などのデメリットも知っておく必要があります。

インプラントとブリッジどちらを選ぶべき?比較表

インプラント・ブリッジ・義歯(入れ歯)の比較表

 

高い“診断力”にもとづいた、ベストな治療をご提案します

こうしたそれぞれのメリットとデメリットを知ったうえで、インプラントとブリッジのどちらを選んだらいいか・・・
それは、ほかならぬ歯科医の診断力にかかっています。

最近は患者様の側でインプラントへの認識が高まったこともあり、初診の段階でインプラントをご希望になることが多く、歯科医の側でもよく調べずに「インプラントにしましょう」などと安請け合いをするケースが増えているようですが、けっしていいこととは言えません。というのも、インプラントやブリッジの治療にあたっては、抜けた歯の状態を見るのと同じくらい、前後の歯をふくめた歯全体のことを考えなければいけないからです。

 

たとえば、インプラントの治療にあたる場合、前後の歯が歯周病になっていたり、噛み合わせの不具合がないかをきちんと見極めておく必要があります。もしも前後の歯になんらかのトラブルがあると、抜けてしまった真ん中の1本をインプラント治療しても、早晩、前後の歯もグラグラして、次々に抜けてしまうことになるからです。
当然ながら、こうした場合は、まず歯周病や噛み合わせの不具合など、前後の歯がかかえている問題を治療によって取り除くことが必要になります。

(参考記事:第二の永久歯=インプラントの“寿命”はどれくらい?

同時に、インプラントではなくブリッジにより、前後の歯を含めた数本を一度に治療し、歯にかかる負担を分散する選択肢も考える必要があります。すなわち、1本では不安の残る歯をブリッジによって“スクラム”のかたちにし、たがいに支え合わせるわけで、こうしておけば歯が次々に失われる心配もなくなるのです。

 

これらの点を考慮に入れず、ろくに検査も診断もしないまま、むやみにインプラントを行う歯科クリニックも多いようですが、たとえ安価をうたっていても、適切な治療でなければお金をかける意味はありません。

 

実際、私どもではインプラントを選択肢の第一に考えつつ、患者様おひとりおひとりの歯の状態をしっかりと検査し、総合的にブリッジのほうがいいと判断した場合は、そちらをおすすめするのがポリシー。

結果、失われた歯を治療される患者様のうち、70%がインプラント、残る30%がブリッジという割合になっており、それこそが他院にない“診断力”の高さ、ご要望に合わせての“オーダーメイド治療”の成果だと自負しています。

 

目の前の抜けた歯のことだけでなく、前後の歯や口内全体の1年後、2年後、そして10年後を見通して最適な治療をおすすめする――皆様にはその点をよく見きわめられ、信頼できる歯科医をお選びになってください。

私どもではこうした点について、患者様のご相談をいつでもお待ちしております。

まずは、カウンセリングからお気軽にどうぞ。

 

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