インプラント治療
(T.Y.さん 54歳・会社員・女性 2019年5月完成)
Tさんは、右上のかぶせ物をしている歯の周りの歯茎が腫れ、かぶせ物が取れてしまったこと、左下も歯茎が腫れ噛むと痛いことで辛い思いをされていました。
通っている歯科医院では右上の歯は根が割れていると言われ、セカンドオピニオンを求めて受診されました。
[治療内容]インプラントとかぶせもの治療(インプラント体上顎1本、下顎4本埋入、ジルコニア製上部構造装着)、精密根管治療
[費用]インプラントとかぶせもの(ジルコニアクラウン)、精密根管治療で約600万(税抜)
[治療に伴うリスク・副作用]
インプラント治療の危険性・合併症
インプラント治療は外科処置の為、発生しうる危険性、及び合併症があります。
〇一過性及び永久性の唇・舌・頬・歯肉・歯牙等の感覚麻痺
〇近接歯牙の損傷・上顎洞・鼻腔への穿孔
〇炎症・疼痛・過敏症・組織治癒遅延、及び術部顔面部の内出血
そのため、重々、診査・診断の上治療を行う必要があります。また、通常の歯と同じように清掃に気を付けないと、インプラント周囲炎になる可能性があるため、丁寧なブラッシングと定期メンテナンスが重要となります。
精密根管治療の危険性・合併症
〇根管治療(抜髄)の場合、成功率94%で、残りの6%に関しては外科的処置が必要となる場合があります。処置後に軽度の腫脹、痛みが出る可能性があります。
骨移植の危険性・合併症
〇移植した人工の骨が、清掃不良や喫煙などの原因によって、感染を起こしてしまう可能性があります。
〇骨移植を伴わない手術に比べ、手術後の腫れや痛みを感じやすくなる場合があります。
左:治療前。右上の被せものが取れてしまっています。
右下など欠損している所もあり、銀歯も多いです。
右:治療後。右上と下の奥歯にはインプラントをし、被せもので色味を合わせています。
検査の結果、右上の歯はやはり根が割れているので抜歯が必要と診断しました。そこの部分には骨を足してインプラントを1本打っています。この治療を機に、全体的に治したいとの事で、初診時に使用していた部分入れ歯の部位もインプラント治療を決断されました。
左:治療前。笑った時に銀歯が見えています。
右:治療後。抜歯せざるを得ない歯はインプラントにし、噛み合わせを調整しました。
根の精密根管治療で治療し、上顎の被せものも全てやり直し、色味を揃えました。噛み合わせも調整し、全ての歯で噛めるように整えました。