私たちが高度先進歯科医療に取り組む理由
当院では、「長期的な歯の健康」を第一に考え、20年、30年先を見据えた歯科治療を行っています。
Dr.岩本イズムでも「人生を変えた症例紹介」としてご紹介しているように、良い歯やお口は、豊かな人生を歩むために欠かせないものです。
近年では、歯周病をはじめとしたお口の病気は、糖尿病や認知症、心筋梗塞などとの疾患とも関係が深いことが研究で明らかになりつつあります。お口の健康を守ることは、生涯の健康を守ることとイコールなのです。
高度先進歯科医療3つのキーワード
歯科医療はどこまで進み、どんなことができるのか。当院で実際に行っている高度先進歯科医療を例に挙げつつ、ご紹介します。
治療の精度を高める「マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)」
マイクロスコープとは、歯科用の顕微鏡のことです。肉眼では決して見ることのできない細部、ミリメートルよりも小さいマイクロメートルの世界で、患部の状態を確認できるのが特長です。
日本におけるマイクロスコープの普及率は5%程度とも言われていますが、当院では2006年から導入しており、15年にわたって顕微鏡治療を続けてきた実績があります。
ほぼすべての診療科目でマイクロスコープを活用しています
マイクロスコープといえば根管治療を思い浮かべる方が多いですが、実際は審美歯科や予防歯科など様々な治療に使用することが可能です。
マイクロスコープは、肉眼では捉えられない神経や血管、細かな傷なども認識可能です。肉眼とマイクロスコープでは、見える世界がまるで違うと言っても過言ではなく、治療の精度にも大きな差をもたらします。
当院では、マイクロスコープは、どのような診療科目でも、当たり前に用いられるべき機器であるという認識のもと、診断・治療に積極的に活用しています。
1本の虫歯や被せものにマイクロスコープを使う意義
マイクロスコープを活用した虫歯治療では、拡大視野でう蝕部分を確認するため、歯を削る量を最小限に抑えられます。被せ物などの補綴物を装着する際も、マイクロスコープで確認することで、歯茎との境目がわからないような自然な仕上がりになります。
虫歯治療後の歯は、詰め物や被せ物の隙間から細菌が侵入することで虫歯が再発する二次カリエスの心配がありますが、隙間のない補綴物は二次カリエスのリスクを低減させ、長持ちしやすいのも特長です。
他の歯に影響を与えない第二の永久歯「インプラント」
インプラントとは、チタン製のインプラント体を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療方法です。インプラントは、「第二の永久歯」と呼ばれるほど咀嚼力に秀でています。
また、他の健康な歯に影響を及ぼさないという点も、生涯の健康リスクを考慮した際に重要な意味を持ちます。
骨が足りなくても治療をあきらめる必要はありません
かつてインプラントは、インプラント体を埋め込む顎の骨の厚みが足りないとできない治療法だと考えられていました。当院にも、顎の骨が足りないことを理由に、他院でインプラントを断られた患者様がいらっしゃいます。
ですが、顎の骨が足りなくても、骨移植や骨造成などの方法で、顎の骨を増やした後、インプラントは埋入できます。「骨が足りない=インプラントはできない」というのは誤りであり、当院はこうした難症例を2000件以上こなしてきた実績があります。
デメリットを克服!すぐに歯が入る1Dayインプラント
失った歯を補う治療方法は、インプラント、ブリッジ、入れ歯の大きく3つに分けられます。3つを比較し、インプラントのデメリットとしてよく挙げられるのが治療期間の長さです。ブリッジや入れ歯は数週間の治療で完了しますが、インプラントは、骨とインプラント体が結合するのに数カ月を要します。
しかし、そんなインプラントのデメリットを克服し、患者様の心身の負担を軽減できるのが1Dayインプラントです。その名の通り、インプラント埋入手術後、その日のうちに人工歯を装着できます。ほとんど歯を失っている方、遠方からお越しの患者様にもよく選ばれている治療方法です。
治療の安全性を左右する「歯科用CT」
インプラント治療を飛躍的に発展させた要因の1つに、歯科用CTの存在があります。CTはデジタルスキャンにより、3次元画像で顎の骨の厚さや幅を0.1ミリ単位で計測できるため、インプラント埋入位置を正確にシミュレーションすることが可能です。
歯科用CTは、インプラント治療の安全性を左右するといっても過言ではないでしょう。
ガイドシステムとの併用で体への負担を軽減できます
当院では、より正確で、安全性の高いインプラント治療を行うために、インプラント埋入位置を事前にシミュレーションしたマウスピース状のガイドを用いて手術を行います。
ガイドは、歯科用CTで得たデータをコンピュータソフトに取り込みインプラントを埋め込む位置や角度、深さをシミュレーションした後、作製されます。手術時間の短縮やメスを使わないフラップレス手術も可能になるため、患者様のおからだへの負担を軽減できます。